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ズートピア 感想(総合:☆☆☆☆★)

 映像:☆☆☆☆★
 キャラ:☆☆☆☆★
 ストーリー:☆☆☆★★
 俳優:☆☆☆★★
 総合:☆☆☆☆★


 借りたDVDを観てます。今回はズートピアッ!
 人間の居ない世界にて、草食哺乳類と肉食哺乳類が進化をし、互いに食べ合う本能から解放され、平和を手に入れた動物たち。
 しかしながら、その世界は、中庸で温和であるべきという枠に守られながら、その枠が檻になりつつ有った。

 そこで他の大型哺乳類たちに混ざって警察に入り、正義を守ろうとするウサギのジュディ。
 彼女は、幼少期にキツネにイジワルをされたことがあり、キツネに苦手意識を持っていた。
 新米警官の彼女は交通整理の仕事に不満を持つが、ひょんなことから行方不明事件の捜査を任される。
 行き詰った捜査の中、彼女はキツネの詐欺師・ニックと手を組んで手掛かりを追う。
 果たして、肉食動物と草食動物の垣根は越えられないものなのか? そもそもそんな垣根は一体どこに有るのか?
 動物園(ズー)のようで、理想郷(ユートピア)のようであり。彼らを縛るものや敵の正体とは?

 差別やレッテルと戦おうとする段階で縛られている、そんな映画。

 作中で真実とウソが明確に提示されていく中、自分の中にある……というか、あると思っていた差別を観る映画。
 ノーマライゼーションという考え方が有るが、その考え方は『人間が一人前になる』というもの。
 しかしながら、多くは『全員が同じく平等に』という風に解釈されがちだが、『その人がそれぞれに自分らしく生きる』ということ。
 シナリオ的には起承転結の中に的確にそんな成長劇も盛り込んだエンタテイメント。

 映像的にもリアルにデフォルメされた動物たちがイキイキと動く様子を見るだけでワクワクする。
 個人的な難点を上げるなら、キャラクターを出し過ぎてそれぞれの描写がワンアイデアのみになっていることくらいか。
 サイドストーリー的な要素はほとんどなく、主人公ふたりのみを掘り下げている。
 好き好きだが、シナリオを追うことに重きを置いているので、そういう見方ではプラス評価である。

 大人から子供まで楽しめる良作。強くオススメしたい。
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

この世界の片隅に 感想(総合:☆☆☆☆★)

 映像:☆☆☆★★
 キャラ:☆☆☆☆★
 ストーリー:☆☆☆★★
 俳優:☆☆☆★★
 総合:☆☆☆☆★

 DVD借りて観てました。今回はこの世界の片隅に
 戦前から戦中、戦後へ生きるある女性の物語。

 志村ー! 志村うしろー!
 すずー! すずそこ広島―! そこ広島ぁあああああああ!

 戦前のノドカな世界を生きるノンビリとした女性のなんでもない生活を描きつつ、徐々に戦争へと赴いて行く世界を静かに、それでいて熱量溢れるタッチで向かっていく。
 ややイラストのカメラワークがシンプルというか、描けるカメラワークで描いているようで動きが無く退屈。
 しかしながら、それでいて分かりやすく、何を伝えたいかを抽象的かつ具体的に、視聴者へシンプルに叩き込んでくる。

 戦争をモチーフにすると尖ったメッセージ性や批判意識が前に出てきてしまいがち。
 ただ、この映画はそういった説教臭さがほとんどなく、単純にキャラクターの人生を追っていく。
 残酷な描写なども最小限に絞っており、だからこそキャラクターの涙が重々く、ズシンと来る。

 戦争という大きなものを描くことは難しいが、その中のひとりの人間を描くのは同じくらい難しい。
 名作である。

 

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

レゴバットマン ザ・ムービー(総合:☆☆☆★★)

 映像:☆☆☆☆★
 キャラ:☆☆☆★★
 ストーリー:☆☆☆★★
 俳優:☆☆☆☆★
 総合:☆☆☆★★


 配信していた映画を見ています。今回はレゴバットマン
 悪のはびこるゴッサムシティ。バットマンとジョーカー率いる悪の軍団の戦いは今日も続いていた。
 しかし、悪は逮捕できずに戦いは終わらず、バットマンは孤独に家族もなく戦い続けていた。
 新たな警察所長、養子となったロビン。新たなる展開を秘めて、レゴビルディングは続いている!


 レゴで描かれる、コミカルな善と悪の激突!
 これは是非に吹き替え版をオススメしたい。山寺宏一と子安武人の掛け合いが光る。
 他の映画でお馴染みの悪役もレゴキャラとして登場しており、その辺りのパロディも光る。
 が、ぶっちゃけると、前作のレゴムービーに比べると、やや新鮮さに欠ける。
 バットマンの苦悩というか、家族の居ない悲しみという点にフィーチャーしてロビンを明確な子供として描くなど見どころは多いのだが、いかんせん既視感がある。
 期待通りだが、予想の範疇に収まっている映画。
 バットマンファン、レゴファン、山ちゃん・子安ファンにはオススメだが、別に見なくても良い。前作が楽しめなかったなら辞めといた方が良い。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

メトロポリス(アニメ) 感想 (総合:☆☆☆★★)

 映像:☆☆☆☆★
 キャラ:☆☆★★★
 ストーリー:☆☆☆★★
 俳優:☆☆★★★
 総合:☆☆☆★★

 ネカフェで配信していた映画を観てます。今回の映画はメトロポリス
 最高の労働力であるロボットを獲得した近未来。
 犯罪者を追ってやってきた私立探偵ヒゲオヤジとケンイチ少年。調査の途中、追っていた犯罪者が火災で死亡する現場に遭遇してしまう。
 その犯罪者の研究していた謎の少女、ティマの正体とは? 手塚治虫原作のアニメ作品。

 目新しさは無いが、“懐かしい近未来”のりんたろうディストピア
 幻魔大戦のりんたろうによる空気感を味わうアニメ。
 シナリオ的にはロボットを奴隷として扱う人類と、そのロボットの軋轢を描くというやや古いテーマや描き方の作品。
 原作として扱っているメトロポリスが古い作品ということもあるが、原作とはかなり話が違うのでキャラクターデザインなどの元ネタ程度に考えると吉。

 ロックやヒゲオヤジなどの手塚シリーズの人気キャラが多いが、原作とは別キャラ。スターリンクらしいといえばスターリンクらしい。
 キャラクターが状況に流されていることが多くて行動に意外性が見られない。
 主人公のケンイチとティマの交流がメインだと思われるのだが、このふたりが声優さんの技量不足も有り、セリフが心に残らない。
 演出は魅力的なのだが、キャラクターの弱さ、声優の弱さ、オリジナリティの弱さなどが重なり、何を楽しみにすれば良いのかがよくわからない。
 悪のヒーローとしてデザインされたであろうロックにしても、父親に執着している点が感情移入できにくい。
 過去シーンのモノローグやエピソードを入れるとか、実はロボットだったと明言するとか、変装スキルの出典を利用するなど、何かバックボーンが欲しい。ないなら無いでそれを補えるだけの声優さんを使ってほしかった。

 ロボット刑事ぺロや革命家アトラスなどアトムシリーズの著名キャラのパロディだが、登場から離脱までが唐突。
 更に登場から離脱までがエンドシーンにほとんど干渉しておらず、存在を省略しても話の展開に影響がない。
 エンドシーンは『愚かなる人類よ』的なシナリオなのだが、ロボット側のキャラクターが傀儡としての登場でしかなく、印象的なロボットがエンドシーンで活躍しない。

 印象的なレイ・チャールズの使い方など、見る点は多いのだが、残念な声優が……残念としか云いようがない。
 ベーシックなシナリオだけに、出演者の技量が掛け算となるべきところでキャラクターの感情が読み取れないことで足し算どころか下手したらマイナスになってすらいる。
 実力派の声優を使っているキャラクターはヒゲオヤジくらいしか見せ場がなく、ヒゲオヤジも見せ場というより狂言回し的。
 ティマ救出後の流れは知性的すぎてヒゲオヤジらしさを感じられなかったのも、個人的にはマイナス。好き好きですけどね。

 映画は掛け算。シンプルな映画なのに掛け算で一回声優がゼロを書き込んでしまうので、他の魅力までゼロで計上されてしまっている。

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

ペット 感想( 総合:☆☆☆★★)


 映像:☆☆☆★★
 キャラ:☆☆☆★★
 ストーリー:☆☆☆★★
 俳優:☆☆☆★★
 総合:☆☆☆★★

 アマゾンプライムで配信していた映画を観てます。今回の映画はペット
 飼い主が居ない間のペットの動きを知っている人は少ない。
 彼らは、飼い主が居ない間、音楽を聞いたり、テレビを見たり、他のペットの家を訪ねたりしているのだ。
 そんな自由奔放なペットライフを過ごす雑種犬のマックスだったが、ある日、飼い主が保健所から大型犬を引き取ってくる。
 そのことが気に入らないマックス、そんな中、ふたりの小競り合いから首輪が千切れ、町中を巡る大冒険が始まった!


 期待通りだが、予想通りだった映画。
 あらすじを見たまんまの映画だった。
 キャラクターが動物であってファンタジー色が弱い。
 ひとりひとりのキャラ作りはシンプルでありながらイキイキしていてるのだが、掘り下げが甘い。
 例えば、マックスたち二匹の友情は予定調和であり、デカイ犬のキャラ作りがシンプルすぎるし、以前の飼い主が居たことが唐突。
 マックスが好きなポメラニアン、友達が欲しいコンドル、シニカルなデブ猫、悪いウサギなど、キャラは立っているのだが、それ上の展開が無い。それぞれひとつずつ見せ場を作ったら、そのあとは居るだけのキャラになってしまう。
 シナリオ作りとしても伏線がなく唐突、いきなりカーチェイスするのも違和感が強かったし、子供向けという印象になる。
 悪役チームのウサギのシーンも良いと思うのだが、それまでにウサギ以外の3体のキャラ立てと相互の感情を読み取らせてほしかった。

 終始ドタバタしていて映像的な面白さは申し分なし、分かりやすい100点の映画。決して120点ではないが。


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ママチャリ日本一周するために仕事を辞める変人。
特撮・古マンガ好きの若いのに懐古という変人です。

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