サイボーグ009 超銀河伝説 感想(総合:☆☆★★★)
映像:☆☆☆★★
キャラ:☆☆★★★
ストーリー:☆☆★★★
俳優:☆☆☆★★
総合:☆☆★★★
動画配信サイトに有ったので観てます。今回はサイボーグ009 超銀河伝説。
宇宙の果てから侵略者が現れた。その名はゾア。サイボーグ戦士たちは再び団結して宇宙へと飛び立った。
1980年版、あるいは井上版サイボーグ009の劇場版。
あらすじの段階でお察しではあるが話の大筋がすごくチープ。勧善懲悪でこれ見よがしなデザインの悪の宇宙人と戦う。
いや良いんだよ。別に宇宙からの侵略者と戦うのは良いんだ。原作でも戦ってたことあるし、デザインも味はあるんだけど、まあ、ねえ。
キャラクターが9人いるのに見せ場がないのも別にいいんだよ。9人全員を平等に活躍させようとすると逆にわけわからなくなるし。全然気にしてない。
冒頭で繰り返し戦いたくないと話してたクセに戦いになったら、敵を迷わず皆殺しにする辺りも良いと思うよ。なんかこう『序盤に言い訳しといたからどんどん殺そうぜ』感が雑だとは思ったけど。
宇宙から助けを求められる→宇宙に出向く→デカイヤツと戦う→ゲスト女性キャラとラブロマンス→その女性が死亡→宇宙戦闘機で戦う→宇宙超生命体→仲間の離脱→ご都合展開によるオチ。
ブツギリすぎない? どこかを一部抜いても成立しそうだし、オチでの009と003の会話も思わせぶりだが意図が分からない。
サイボーグ009である必要を感じないし、かといって009じゃなかったら普通に駄作で観ることも絶対なかったであろうレベルの映画。
キャラ:☆☆★★★
ストーリー:☆☆★★★
俳優:☆☆☆★★
総合:☆☆★★★
動画配信サイトに有ったので観てます。今回はサイボーグ009 超銀河伝説。
宇宙の果てから侵略者が現れた。その名はゾア。サイボーグ戦士たちは再び団結して宇宙へと飛び立った。
1980年版、あるいは井上版サイボーグ009の劇場版。
あらすじの段階でお察しではあるが話の大筋がすごくチープ。勧善懲悪でこれ見よがしなデザインの悪の宇宙人と戦う。
いや良いんだよ。別に宇宙からの侵略者と戦うのは良いんだ。原作でも戦ってたことあるし、デザインも味はあるんだけど、まあ、ねえ。
キャラクターが9人いるのに見せ場がないのも別にいいんだよ。9人全員を平等に活躍させようとすると逆にわけわからなくなるし。全然気にしてない。
冒頭で繰り返し戦いたくないと話してたクセに戦いになったら、敵を迷わず皆殺しにする辺りも良いと思うよ。なんかこう『序盤に言い訳しといたからどんどん殺そうぜ』感が雑だとは思ったけど。
宇宙から助けを求められる→宇宙に出向く→デカイヤツと戦う→ゲスト女性キャラとラブロマンス→その女性が死亡→宇宙戦闘機で戦う→宇宙超生命体→仲間の離脱→ご都合展開によるオチ。
ブツギリすぎない? どこかを一部抜いても成立しそうだし、オチでの009と003の会話も思わせぶりだが意図が分からない。
サイボーグ009である必要を感じないし、かといって009じゃなかったら普通に駄作で観ることも絶対なかったであろうレベルの映画。
ポーラ・エクスプレス 総合:☆☆☆★★
映像:☆☆☆☆★
キャラ:☆☆☆★★
ストーリー:☆☆☆★★
俳優:☆☆☆★★
総合:☆☆☆★★
ネット配信で映画を観てます。今回の映画はポーラ・エクスプレス!
クリスマスの夜、サンタを半信半疑になっていた少年は奇妙な列車が自分の家の近くまで来ていることを目撃する。
それは北極へ行くという不思議な列車、ポーラ・エクスプレスであり、乗るかと車掌は少年に尋ねた。
クリスマス5分前に繰り広げられるファンタジー。
フルCGによるロバート・ゼメキス監督による娯楽作品。
シナリオは夢を信じるということを問う内容だが、よくある話と言えばよくある話。結論も凡庸といえばそれまでだし、シナリオはプロットを見たまんまという印象。
しかしながら、映像表現として常にカメラワークを意識しており、ただココアを入れるだけだったり、列車の運転席を描くだけでも胸が躍り、CGのクオリティでできるだけのことを行っている。
アイデアにあふれている画面作りを指揮しているし、キャラクターもしっかり描けている。
個人的には実写か、もっとアニメアニメしている映像で見たかいシーンが多かったが、これはこれでダイナミックに描けているように思う。
アイデアに優れ、乗りたくなる列車。ハズレではない。
ウルトラマンゼアス 総合:☆☆☆★★
映像:☆☆☆☆★
キャラ:☆☆☆☆★
ストーリー:☆☆☆★★
俳優:☆☆☆★★
総合:☆☆☆★★
動画配信サイトでやっていたので観ています。今回はウルトラマンゼアス!
ある日、世界各地の金細工が連続して襲われていた。
それは宇宙からの侵略者・ベンゼン星人の作戦だったのだが、それに対抗するのは出光ガソリンスタンドに偽装した科学警備隊・マイドと、そしてマイド見習い隊員に姿を変えたウルトラマンゼアスだった。
ウルトラマンゼアスは、キレイ好きの潔癖症のウルトラマンであり、手が汚れるとパニックになってしまう落ちこぼれだったが、果たして彼は地球と皆の笑顔を守ることができるのか?
ウルトラマンシリーズは何度もテレビを去っており、このゼアスも比較的長いウルトラ空白期を破って登場した作品群のひとつ。
タイミング的に同期と言えそうなのは、オリジナルビデオのネオス、テレビシリーズのティガなど。昭和から平成へ、新たなウルトラマンとしての記念碑としての作品でもある。
ウルトラシリーズは第一作においては寓話的で奇妙な存在感を持つ神のようだったが、その後、少しずつヒーローとして研鑽されていったが、このゼアスでは新たなウルトラマンに挑戦している。
未熟で臆病。汚い物にも触れないし、光線技も満足に使えない上、人間形態でも見習い隊員で怪獣が出現しても現場に連れて行ってすらもらえない。
そのゼアスが、ウルトラマンとして、一人前の男になるまでの物語。
初代ウルトラマンの出演者たちをゲストとしており、所々に友情出演していたり、お笑いコンビのとんねるずが主演だったりとコメディチックだが、その中でもツブラヤバトルをしている。
ギャグっぽい芸風ではあるが、世代を越えて通じるコミカルさであり、その中にもウルトラアクションを組み込んでおり、色鮮やかに見ることができる。
特撮好きならば、ぜひチェックしてほしい作品である。
キャラ:☆☆☆☆★
ストーリー:☆☆☆★★
俳優:☆☆☆★★
総合:☆☆☆★★
動画配信サイトでやっていたので観ています。今回はウルトラマンゼアス!
ある日、世界各地の金細工が連続して襲われていた。
それは宇宙からの侵略者・ベンゼン星人の作戦だったのだが、それに対抗するのは出光ガソリンスタンドに偽装した科学警備隊・マイドと、そしてマイド見習い隊員に姿を変えたウルトラマンゼアスだった。
ウルトラマンゼアスは、キレイ好きの潔癖症のウルトラマンであり、手が汚れるとパニックになってしまう落ちこぼれだったが、果たして彼は地球と皆の笑顔を守ることができるのか?
ウルトラマンシリーズは何度もテレビを去っており、このゼアスも比較的長いウルトラ空白期を破って登場した作品群のひとつ。
タイミング的に同期と言えそうなのは、オリジナルビデオのネオス、テレビシリーズのティガなど。昭和から平成へ、新たなウルトラマンとしての記念碑としての作品でもある。
ウルトラシリーズは第一作においては寓話的で奇妙な存在感を持つ神のようだったが、その後、少しずつヒーローとして研鑽されていったが、このゼアスでは新たなウルトラマンに挑戦している。
未熟で臆病。汚い物にも触れないし、光線技も満足に使えない上、人間形態でも見習い隊員で怪獣が出現しても現場に連れて行ってすらもらえない。
そのゼアスが、ウルトラマンとして、一人前の男になるまでの物語。
初代ウルトラマンの出演者たちをゲストとしており、所々に友情出演していたり、お笑いコンビのとんねるずが主演だったりとコメディチックだが、その中でもツブラヤバトルをしている。
ギャグっぽい芸風ではあるが、世代を越えて通じるコミカルさであり、その中にもウルトラアクションを組み込んでおり、色鮮やかに見ることができる。
特撮好きならば、ぜひチェックしてほしい作品である。
キン肉マン 第192話 ネメシスの最期!?の巻 感想
最新話はこちらから!
とうとう姿を現したネプチューンマン。
ネプが姿を現すのを嫌うのはいつものことだが、前回はやむを得ずサムライの装束が燃え尽きるような形だったが、今回は自らの意思で登場。
ネプチューンマン自身の成長もうかがわせるし、ピークとネプチューンマンは、もうひとりで歩きだしている。
そして次回は、最強VS最強。
なんだかんだいいつつ、キン肉マンシリーズで最大の敵として認識されいてるのはフェニックスやサンダーライトニング組ではなく、この悪魔将軍だと思う。
攻防にわたって秀逸な特殊能力、剛柔両立する汎用、一撃必殺の攻撃力。アシュラマンたち六騎士すらぶっちぎる最大の悪魔。それが悪魔将軍。
しかし、相対するのは超人閻魔ことストロング・ザ・武道。その悪魔将軍を作った張本人であり、歴史上最強の男。
戦いの中、ふたりの仮面は剥がれることはあるのか? そしてその姿は? 次回以降にも期待です!
とうとう姿を現したネプチューンマン。
ネプが姿を現すのを嫌うのはいつものことだが、前回はやむを得ずサムライの装束が燃え尽きるような形だったが、今回は自らの意思で登場。
ネプチューンマン自身の成長もうかがわせるし、ピークとネプチューンマンは、もうひとりで歩きだしている。
そして次回は、最強VS最強。
なんだかんだいいつつ、キン肉マンシリーズで最大の敵として認識されいてるのはフェニックスやサンダーライトニング組ではなく、この悪魔将軍だと思う。
攻防にわたって秀逸な特殊能力、剛柔両立する汎用、一撃必殺の攻撃力。アシュラマンたち六騎士すらぶっちぎる最大の悪魔。それが悪魔将軍。
しかし、相対するのは超人閻魔ことストロング・ザ・武道。その悪魔将軍を作った張本人であり、歴史上最強の男。
戦いの中、ふたりの仮面は剥がれることはあるのか? そしてその姿は? 次回以降にも期待です!
オズ はじまりの戦い 感想(総合:☆☆☆★★)
映像:☆☆☆☆★
キャラ:☆☆☆★★
ストーリー:☆☆☆★★
俳優:☆☆☆☆★
総合:☆☆☆★★
テレビで放送していたので観ています。今回はオズ はじまりの戦い!
女たらしで奇術師のオズは、竜巻に乗って、奇妙な国・オズに飛ばされた。
そこでは悪い魔女たちの侵略を受けており、オズにこの国を救う大王になるように求める。
奇術師オズの、一世一代のスペクタクルショーが始まる!
原作は、オーバー・ザ・レインボー有するミュージカル映画で有名なオズの魔法使い。
元々は童話で、一作で終わる予定だった原作小説は、100年ほど前に子供たちから絶大な支持を受けて10冊以上続編が刊行。
そのストーリーの前日談を創作・映像化しているが、オズとその周りを固めるキャラクターたちが原作にある陶器で出来た町などを利用している。
キャラクターをうまく利用しており、不自然に感じる部分が無いわけでもないし、原作の二巻目以降からほとんど設定を拾っていないなどはあるものの、映像化作品としては問題を感じない。
ほのぼのとしつつ、高いエンターテイメント性も保持している。
個人的には魔女たちのキャラ付けが、やや強引な気もするが、前述のオーバー・ザ・レインボーのミュージカル映画版を軸にしているのだと思う。
ファミリー向け。タイトル通りの内容とクオリティなので、普通にオススメ。
キャラ:☆☆☆★★
ストーリー:☆☆☆★★
俳優:☆☆☆☆★
総合:☆☆☆★★
テレビで放送していたので観ています。今回はオズ はじまりの戦い!
女たらしで奇術師のオズは、竜巻に乗って、奇妙な国・オズに飛ばされた。
そこでは悪い魔女たちの侵略を受けており、オズにこの国を救う大王になるように求める。
奇術師オズの、一世一代のスペクタクルショーが始まる!
原作は、オーバー・ザ・レインボー有するミュージカル映画で有名なオズの魔法使い。
元々は童話で、一作で終わる予定だった原作小説は、100年ほど前に子供たちから絶大な支持を受けて10冊以上続編が刊行。
そのストーリーの前日談を創作・映像化しているが、オズとその周りを固めるキャラクターたちが原作にある陶器で出来た町などを利用している。
キャラクターをうまく利用しており、不自然に感じる部分が無いわけでもないし、原作の二巻目以降からほとんど設定を拾っていないなどはあるものの、映像化作品としては問題を感じない。
ほのぼのとしつつ、高いエンターテイメント性も保持している。
個人的には魔女たちのキャラ付けが、やや強引な気もするが、前述のオーバー・ザ・レインボーのミュージカル映画版を軸にしているのだと思う。
ファミリー向け。タイトル通りの内容とクオリティなので、普通にオススメ。
キン肉マン 第191話 死闘の後…!!の巻 感想
最新話はこちらから!
一応の決着は付いた形ではあるのだが、ここまでは予想通り。
主人公が負けるわけにはいかない場面なので、ここまでは予想できるのは仕方ないのだが、この次である。
武道はどうするのか? 武道はネメシスを掟に従って殺すつもりなのか? それとも掟を破ってネメシスを救うのか?
ここで問題となるのは、救う場合はネメシスに対する裏切りに繋がり、よっぽどの理由の提示が必要だと思われる。動けるようになって自殺するようでは意味が無い。
ストロング・ザ・武道という男が、慈悲に溢れる初代完璧超人:ザ・マンに戻るのか? それとも掟に従い最高の教え子であるネメシスも殺す冷血な地獄の番人:超人閻魔なのか?
ストロング・ザ・武道がマスクマンであることが活かされる展開。
個人的にはネメシスを救いつつ、その上で正義・完璧を導くような結論をザ・マンに期待したい。
一応の決着は付いた形ではあるのだが、ここまでは予想通り。
主人公が負けるわけにはいかない場面なので、ここまでは予想できるのは仕方ないのだが、この次である。
武道はどうするのか? 武道はネメシスを掟に従って殺すつもりなのか? それとも掟を破ってネメシスを救うのか?
ここで問題となるのは、救う場合はネメシスに対する裏切りに繋がり、よっぽどの理由の提示が必要だと思われる。動けるようになって自殺するようでは意味が無い。
ストロング・ザ・武道という男が、慈悲に溢れる初代完璧超人:ザ・マンに戻るのか? それとも掟に従い最高の教え子であるネメシスも殺す冷血な地獄の番人:超人閻魔なのか?
ストロング・ザ・武道がマスクマンであることが活かされる展開。
個人的にはネメシスを救いつつ、その上で正義・完璧を導くような結論をザ・マンに期待したい。
キン肉マン 第190話 理想の体現者!の巻
最新話はこちらから!
アロスパで自らダメージを負っていたというのに、一時とはいえ、マッスルスパークを受けて立ち上がったネメシスのタフネスはただの身体能力だけでできることではなく、完璧超人を導くという強い信念によって起こされた奇跡的状況。
最後に見えたタツノリの姿は、ネメシスの心の中の言葉だったのか、霊魂か何かだったのかは分からないが、どちらにしろ、あそこでタツノリが応援していれば、ネメシスは再び立ち向かえたはず。
あれこそがマッスルスパークの完成された破壊力、真の納得とリスペクトを生む威力でありながら、絶命をさせない最強技なのでしょう。
そして今回の説明で、スーパーフェニックスが一度息絶えたのがスパークによるためではなく、心臓病によるものだと明文化された形。
しかしながら、今回の真弓の説明はスパークに限るものではなく、『三大奥義の完成形』とのことなので、リベンジャーとインフェルノもそのような完成形があることになってしまう。
今後、残り2つにも完成形が登場するのか、楽しみが増えた状態である。
アロスパで自らダメージを負っていたというのに、一時とはいえ、マッスルスパークを受けて立ち上がったネメシスのタフネスはただの身体能力だけでできることではなく、完璧超人を導くという強い信念によって起こされた奇跡的状況。
最後に見えたタツノリの姿は、ネメシスの心の中の言葉だったのか、霊魂か何かだったのかは分からないが、どちらにしろ、あそこでタツノリが応援していれば、ネメシスは再び立ち向かえたはず。
あれこそがマッスルスパークの完成された破壊力、真の納得とリスペクトを生む威力でありながら、絶命をさせない最強技なのでしょう。
そして今回の説明で、スーパーフェニックスが一度息絶えたのがスパークによるためではなく、心臓病によるものだと明文化された形。
しかしながら、今回の真弓の説明はスパークに限るものではなく、『三大奥義の完成形』とのことなので、リベンジャーとインフェルノもそのような完成形があることになってしまう。
今後、残り2つにも完成形が登場するのか、楽しみが増えた状態である。
レッド・ドラゴン 感想(総合:☆☆★★★)
映像:☆☆☆★★
キャラ:☆☆★★★
ストーリー:☆☆★★★
俳優:☆☆☆☆★
総合:☆☆★★★
借りてきたDVDの映画を観ています。今回はレッド・ドラゴン!
直観力を持つFBI捜査官が連続殺人鬼、ハンニバル・レクターを逮捕し、一度は前線を退いた。
しかし、新たに起きた連続殺人を解決するためにかつての同僚に呼び戻された捜査官は、レクターと協力しながら事件解決に乗り出すが…。
その頃、犯人の男は、とある出会いを経ていた。
残念クオリティの映画でした。
第一作によって華々しく映画史に残る名キャラクター・レクターがデビューをし、第二作目では脱走したレクターを描いた当シリーズ。
てっきり第三作なので、逃亡したレクターをどうにかする話だと思いきや、まさかの前日談。
話のプロットを推察すると、元々は殺人鬼と全盲の女性の心の交流を描いた話だったようなのだが、それでは企画が通らず、ハンニバルシリーズとして企画を再編成したような形跡が見られる。というのも。
1:監督が別人
2:シナリオ中、レクターの頭脳を必要とするシーンがほとんど存在しない。
3:以前のシリーズに有ったようなショッキングなシーンがほとんどない。
4:第一作のように捜査官ベースでありながら、最初から犯人が分かっている倒叙形式。
映画にはよくあることではあるし、監督が代わること自体は問題じゃない。シリーズモノの方が抱き合わせ商法的に注目されるし、理解もできる。
しかしながら、そのせいで中盤までは犯人がコンプレックスに苛まれながらも全盲女性との交流に喜びながらも苦悩する表現を一貫していたのに、唐突に女性を利用して捜査官を殺害しようとする。
意表を突く、というより、単純にキャラクター心理に共感できない。
あそこで彼女を殺そうとしたのは全部演技だった? はあ?
彼がレッドドラゴンに苦しめられているのは理解できるが、それでなぜ、彼女を殺すでもなく生かすでもなく、火の中放置プレイという手段になるのかが作中で明示されない。
恐らくだが、最初は火事のシーンでラストにするつもりだったのだろうが、そこに捜査官の設定が加わり、捜査官の活躍シーンとしてラストバトルをするためにトリックを追加したのだと思われる。
作中で犯人がレクターに傾倒している理由も良く分からないし、作中で頭の良い犯人と説明されているが、それらしいシーンはほとんど無い。
そもそもレクターが捜査官の家族を襲わせようとするメリットも分からない上、失敗している。
悪魔的頭脳を持つレクターという設定で有りながら、レクターは今作、彼らしい仕事を何もしてないのだ。
映像的にも以前のシリーズで見られたレザーマスクや頭ステーキといったショッキングな演出は無く、凡庸なシーンばかり。
タイトルのレッド・ドラゴンも未回収。
作中の絵画はウィリアム・ブレイクという有名な作家の作だったと思うが、清純な女性をドラゴンが蹂躙するとかそういうニュアンスの絵。
映画内の解釈としては、『純粋だった少年が幼少期のトラウマによって蹂躙される』あるいは、
『女性が魔物を生んだ』あるいは、『犯人の中にある魔物と純粋さの暗喩』など、可能な解釈が多く、中々に断定できない。
視聴者の判断に任せると云えば聞こえは良いが、視聴者の心に残れないならば、それは説明不足でしかない。
シリーズモノとしても単独映画としても、娯楽作品としてもミステリーとしても、とても一流の映画とは言い難い。
キャラ:☆☆★★★
ストーリー:☆☆★★★
俳優:☆☆☆☆★
総合:☆☆★★★
借りてきたDVDの映画を観ています。今回はレッド・ドラゴン!
直観力を持つFBI捜査官が連続殺人鬼、ハンニバル・レクターを逮捕し、一度は前線を退いた。
しかし、新たに起きた連続殺人を解決するためにかつての同僚に呼び戻された捜査官は、レクターと協力しながら事件解決に乗り出すが…。
その頃、犯人の男は、とある出会いを経ていた。
残念クオリティの映画でした。
第一作によって華々しく映画史に残る名キャラクター・レクターがデビューをし、第二作目では脱走したレクターを描いた当シリーズ。
てっきり第三作なので、逃亡したレクターをどうにかする話だと思いきや、まさかの前日談。
話のプロットを推察すると、元々は殺人鬼と全盲の女性の心の交流を描いた話だったようなのだが、それでは企画が通らず、ハンニバルシリーズとして企画を再編成したような形跡が見られる。というのも。
1:監督が別人
2:シナリオ中、レクターの頭脳を必要とするシーンがほとんど存在しない。
3:以前のシリーズに有ったようなショッキングなシーンがほとんどない。
4:第一作のように捜査官ベースでありながら、最初から犯人が分かっている倒叙形式。
映画にはよくあることではあるし、監督が代わること自体は問題じゃない。シリーズモノの方が抱き合わせ商法的に注目されるし、理解もできる。
しかしながら、そのせいで中盤までは犯人がコンプレックスに苛まれながらも全盲女性との交流に喜びながらも苦悩する表現を一貫していたのに、唐突に女性を利用して捜査官を殺害しようとする。
意表を突く、というより、単純にキャラクター心理に共感できない。
あそこで彼女を殺そうとしたのは全部演技だった? はあ?
彼がレッドドラゴンに苦しめられているのは理解できるが、それでなぜ、彼女を殺すでもなく生かすでもなく、火の中放置プレイという手段になるのかが作中で明示されない。
恐らくだが、最初は火事のシーンでラストにするつもりだったのだろうが、そこに捜査官の設定が加わり、捜査官の活躍シーンとしてラストバトルをするためにトリックを追加したのだと思われる。
作中で犯人がレクターに傾倒している理由も良く分からないし、作中で頭の良い犯人と説明されているが、それらしいシーンはほとんど無い。
そもそもレクターが捜査官の家族を襲わせようとするメリットも分からない上、失敗している。
悪魔的頭脳を持つレクターという設定で有りながら、レクターは今作、彼らしい仕事を何もしてないのだ。
映像的にも以前のシリーズで見られたレザーマスクや頭ステーキといったショッキングな演出は無く、凡庸なシーンばかり。
タイトルのレッド・ドラゴンも未回収。
作中の絵画はウィリアム・ブレイクという有名な作家の作だったと思うが、清純な女性をドラゴンが蹂躙するとかそういうニュアンスの絵。
映画内の解釈としては、『純粋だった少年が幼少期のトラウマによって蹂躙される』あるいは、
『女性が魔物を生んだ』あるいは、『犯人の中にある魔物と純粋さの暗喩』など、可能な解釈が多く、中々に断定できない。
視聴者の判断に任せると云えば聞こえは良いが、視聴者の心に残れないならば、それは説明不足でしかない。
シリーズモノとしても単独映画としても、娯楽作品としてもミステリーとしても、とても一流の映画とは言い難い。