平成ガメラ三部作 考察(前) ガメラとは?
最後の希望“ガメラ”時の揺りかごに託す。 災いの影“ギャオス”と共に目覚めん。
日本特撮映画の最高峰候補筆頭、平成ガメラ三部作。
この前テレビでやってて、改めて三本見直してみて気付いたことがあったので纏め。
まず、ガメラは本当に人類、あるいは地球の味方なのか?
正義の大怪獣ガメラではあるが、平成ガメラ三部作における行動や能力には疑問がある。
作中でも謎が多く、明言されていることが少ないので、ガメラの性質について考察してみる。
続きから。
日本特撮映画の最高峰候補筆頭、平成ガメラ三部作。
この前テレビでやってて、改めて三本見直してみて気付いたことがあったので纏め。
まず、ガメラは本当に人類、あるいは地球の味方なのか?
正義の大怪獣ガメラではあるが、平成ガメラ三部作における行動や能力には疑問がある。
作中でも謎が多く、明言されていることが少ないので、ガメラの性質について考察してみる。
続きから。
『1』→一作目の略号。
『2』→二作目の略号。
『3』→三作目の略号。
ガメラとは何か?
A1:古代文明(ルーン文字を使う知的生命体)によって生み出されたデザイナーズ・アニマルである。
人類との精神感応を行う勾玉『1』、並びに海底のガメラの墓場『3』、進化という方法論では説明ができない生物であるのは間違いない。
A2:勾玉によって人類と交感することができる。
戦闘のためというよりも、人類との相互理解の手段であり、『1』でしか見せていない能力である。
『2』においては人の意識によって復活している描写も見られるが、こちらには勾玉を必要としていない。
A3:マナ(地球エネルギー)を使用し、巨大生物と戦闘を行う。
このマナというエネルギー自体、作中では科学的裏付けがない。
作中のインチキ風水ゲーマー(褒め言葉)の提唱している理論にすぎない。
しかし、“ガメラのエネルギー源”並びに“ギャオス発生に干渉しているエネルギー”という意味では存在しているはず。
『2』でのウルティメイト・プラズマから、『3』で推測されている性質が有るものと思われる。詳細は次項。
A4:マナをプラズマに変換放出・消費することができる。
ガメラはゴジラのように放射能を吸収しておらず、エネルギー源としてマナを使用している。
『2』ではレギオンを一撃で消滅させるウルティメイト・プラズマを持つが、最後の最後でしか使用しなかった。
使うためには地球全土からエネルギーを集めなければならず、使用することで『3』においてギャオスの大量発生を招いた。
ここで面白いのはガメラと原子力の類似性。
作中ではチェルノブイリやスリーマイル事件などの原子力関連の事件でマナの減衰に繋がり、ギャオス発生を助長したと推測されている。
しかし、当然ながら原子力は人類のために作られ、大規模な環境破壊を行わないエコエネルギー。
ガメラ自身がレギオンを倒すためとはいえ、ウルティメイトプラズマによって環境破壊を行っている。
ガメラは『1』において放射能を持っているとされており、『人類や地球を守るための破壊者』である。
レギオンという未知の大災害は仙台を破壊、不敗神話を持つガメラを破り、人々を虐げる。
そんな中、崩れ落ちた東北の地で人々の思いを受けて立ち上がるガメラ。
東日本大震災より前に作成されたガメラ2だが、現在ではちょっと意味合いが変わってしまった。
もちろん、仙台駅は震災ではここまで大規模に壊れていなかった。(ヒビや隆起は多かったと記憶しているが)
そもそも、福島原発からかなり遠いが、それでもイメージが重なってしまう構造になってしまった。
総括:ガメラとは、人の心を受信してギャオスに対しての安全弁であると同時に、大量発生のスイッチにもなれる存在である。
A1・A2からして、人類の守護者としてガメラが生み出されたことは想像に難くない。
A2においては、勾玉とはガメラの心を人に伝える受信機のようなものなのかもしれない。
『2』での復活に際し、勾玉を持っていない人々の思いをガメラは受信し、それ以外にもガメラは人々の命や心を配慮しているような行動も散見される。
マナ=人の心、といったニュアンスも含んでいるのかもしれないが、決め手に欠けるか。
A3・A4が重要で、人類のマナ消費によるギャオス覚醒よりも早く、ウルティメイト・プラズマの使用は全世界で同時に孵化させることが可能。
(ガメラが居なければ『1』の段階でギャオスが単為生殖で大量発生していたはずではあるが)
突き詰めてみると、ガメラは地球を汚染するが、ギャオスは地球を浄化する。
チラっとしか触れられていないが、ギャオスがマナ減少時に発生し、汚染源である人間を捕食する。
逆にガメラは汚染源である人間を守り、アルティメイトプラズマでマナを大量消費する。
エネルギー補給を示唆するシーンが『1』の冒頭以外に無いので、通常活動などもマナを消費していると思われる。
で、ギャオスが大量発生する=人間を食料にする、ってことは自分自身の滅びを呼ぶ。
これは『3』作中でも示唆されている(インチキ風水ゲーマーの『私と同じ考え』の辺り)。
…だが、おかしくないか?
次回、ギャオスと俺的な結論。
『2』→二作目の略号。
『3』→三作目の略号。
ガメラとは何か?
A1:古代文明(ルーン文字を使う知的生命体)によって生み出されたデザイナーズ・アニマルである。
人類との精神感応を行う勾玉『1』、並びに海底のガメラの墓場『3』、進化という方法論では説明ができない生物であるのは間違いない。
A2:勾玉によって人類と交感することができる。
戦闘のためというよりも、人類との相互理解の手段であり、『1』でしか見せていない能力である。
『2』においては人の意識によって復活している描写も見られるが、こちらには勾玉を必要としていない。
A3:マナ(地球エネルギー)を使用し、巨大生物と戦闘を行う。
このマナというエネルギー自体、作中では科学的裏付けがない。
作中のインチキ風水ゲーマー(褒め言葉)の提唱している理論にすぎない。
しかし、“ガメラのエネルギー源”並びに“ギャオス発生に干渉しているエネルギー”という意味では存在しているはず。
『2』でのウルティメイト・プラズマから、『3』で推測されている性質が有るものと思われる。詳細は次項。
A4:マナをプラズマに変換放出・消費することができる。
ガメラはゴジラのように放射能を吸収しておらず、エネルギー源としてマナを使用している。
『2』ではレギオンを一撃で消滅させるウルティメイト・プラズマを持つが、最後の最後でしか使用しなかった。
使うためには地球全土からエネルギーを集めなければならず、使用することで『3』においてギャオスの大量発生を招いた。
ここで面白いのはガメラと原子力の類似性。
作中ではチェルノブイリやスリーマイル事件などの原子力関連の事件でマナの減衰に繋がり、ギャオス発生を助長したと推測されている。
しかし、当然ながら原子力は人類のために作られ、大規模な環境破壊を行わないエコエネルギー。
ガメラ自身がレギオンを倒すためとはいえ、ウルティメイトプラズマによって環境破壊を行っている。
ガメラは『1』において放射能を持っているとされており、『人類や地球を守るための破壊者』である。
レギオンという未知の大災害は仙台を破壊、不敗神話を持つガメラを破り、人々を虐げる。
そんな中、崩れ落ちた東北の地で人々の思いを受けて立ち上がるガメラ。
東日本大震災より前に作成されたガメラ2だが、現在ではちょっと意味合いが変わってしまった。
もちろん、仙台駅は震災ではここまで大規模に壊れていなかった。(ヒビや隆起は多かったと記憶しているが)
そもそも、福島原発からかなり遠いが、それでもイメージが重なってしまう構造になってしまった。
総括:ガメラとは、人の心を受信してギャオスに対しての安全弁であると同時に、大量発生のスイッチにもなれる存在である。
A1・A2からして、人類の守護者としてガメラが生み出されたことは想像に難くない。
A2においては、勾玉とはガメラの心を人に伝える受信機のようなものなのかもしれない。
『2』での復活に際し、勾玉を持っていない人々の思いをガメラは受信し、それ以外にもガメラは人々の命や心を配慮しているような行動も散見される。
マナ=人の心、といったニュアンスも含んでいるのかもしれないが、決め手に欠けるか。
A3・A4が重要で、人類のマナ消費によるギャオス覚醒よりも早く、ウルティメイト・プラズマの使用は全世界で同時に孵化させることが可能。
(ガメラが居なければ『1』の段階でギャオスが単為生殖で大量発生していたはずではあるが)
突き詰めてみると、ガメラは地球を汚染するが、ギャオスは地球を浄化する。
チラっとしか触れられていないが、ギャオスがマナ減少時に発生し、汚染源である人間を捕食する。
逆にガメラは汚染源である人間を守り、アルティメイトプラズマでマナを大量消費する。
エネルギー補給を示唆するシーンが『1』の冒頭以外に無いので、通常活動などもマナを消費していると思われる。
で、ギャオスが大量発生する=人間を食料にする、ってことは自分自身の滅びを呼ぶ。
これは『3』作中でも示唆されている(インチキ風水ゲーマーの『私と同じ考え』の辺り)。
…だが、おかしくないか?
次回、ギャオスと俺的な結論。
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