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【マンネリの】オタクと子供心の話【何が悪いのか】

 ウルトラマンエース(ウルトラファイター)の初期プロットの話をご存知でしょうか?
 当初は“男と女が合わさることで性別を超え、男の勇気と女の優しさを備える神が誕生する”というスタートだったそうです。
 ウルトラ兄弟設定を明確化し、怪獣を超えた超獣の登場…ウルトラシリーズ最高傑作…の、予定だった。

 だがしかし、いざ始まってみると子供たちから評判だったウルトラ兄弟を取りこんだが、そこで起きるエース自身の弱体化。
 (なにせエースが負けないと兄たちが、兄たちが負けないとウルトラの父は出られない!)
 そして男女が合わさり超人となる設定は、変身アクションが複雑すぎて子供たちが真似できないという理由から途中から単独変身に。
 超獣も何がどう超えているのか分からなく、徒党を組んでもウルトラ兄弟にボコられるという。
 この辺り、硬派でハードな展開を作りたいクリエイター魂ヒーローを見たい子供心の対立が見られる。
 だが、そんなエースも最終回では矜持を見せてハードな展開、そしてウルトラ史に残る名言を残してくれるし、エースファンでこの最終回を叩く人は居ない。(断言)

 実際としてエースで育った特撮ファンは多い。
 『大人になってからは変だと思ったが、当時は凄く楽しんでいた』『それでもやっぱり好きなのはウルトラマンエース』
 『イケメンでなくとも造形が悪くともデザインがマンネリでも愛してる』『エース! エース! 僕らのエース!』

 ネットを探せばたくさんのエースファン、子供心からすればそれでいいのだ。 
 そもそも、特撮のメインターゲットは3~10歳くらい。5年前の特撮のことなんて知るわけない。
 商業的・マニア受けしなくても、ひとりでも子供心に感動させることができたならば、その作品は名作といって差し支えない

 なんだけど、そのことに気づいていなかったのが昔の俺。
 具体的には2002年のガンダムSEED辺りで、“これって初代とZの焼き直しだなぁー…”とか思ってました。
 他の作品の良い所をその年代なりにアレンジしただけでオリジナリティと呼べる要素は強くは無かったかもしれません。
 だがしかし、それで良いんです。面白いと分かっている要素を、それを見たことのない世代に提供できれば、それでいい。
 なにせガンダム作品って何十本もあるわけで、SEEDに出会っただけでガンダムという世界観の概念を理解できる。


 アニメ・特撮ファンは、自分がメインターゲットの年齢層から離れているという視点が必要。
 まあ、だから我慢して見ろとかそういうことではなくって、駄作と決めつけてかかるのは恥ずかしいことだと思う。
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テーマ : ウルトラマン
ジャンル : テレビ・ラジオ

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ママチャリ日本一周するために仕事を辞める変人。
特撮・古マンガ好きの若いのに懐古という変人です。

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