明日使える小説知識 『火星』
火星に水キタァアアアアア!
いつものことながら、興味のない人には全く付いてこれないスタートをしてます当ブログ。
いや、っていうか、SF・ヒーロー・マンガ・野球・小説・家庭菜園と、全部の趣味がクリティカルなんて人居ませんからね。
というわけで、今回は火星に興味を持っていただくために火星の基礎知識とSFにおける火星のポジション解説。
続きからどうぞ。
なんで火星?
どうして水星や金星ではなく、火星にこんなに騒ぐのか?
水があるだけなら木星衛星のエウロパだってあるわけだし…じゃあ、火星の何がすごいのか?
まず、色々な意味で地球に近いため、人類の地球以外のフロンティアとして最も現実的であること。
そして、地球以外で最も生物が存在している可能性が高いこと。
地球外に生物が存在しているかどうか? 地球以外で生物は0か1か? 地球生物はこの広い宇宙で孤独な存在なのか?
もちろん、水が有るであろうとされる星は沢山ありますし、人類が知らないだけで水の有る星は山のようにあるでしょう。
しかし、現実的に人類が行ける範囲の星は限られていますし、火星は地球に距離の近い天体。
人類の技術で行けそうで行けないようで、そこがちょうど創作意欲をそそられる。
テラフォーミングって何よ?
遊戯王でフィールド魔法をサーチするカードとして有名なテラ・フォーミング。
元々はSF用語で、環境を地球化させることで人類の居住できる環境に改造することを指します。
で、その地球化の最も現実的な対象が火星。なぜか?
まず、自転周期が地球とほぼ同じということが挙げられます。つまりおおよそ24時間で1日が経過するので、人間という種族に対応しています。
ただしまあ、公転周期が686日…地球が365日なので、一年単位だとズレ込むわけですが。
ただし、質量と体積が少なすぎるため重力が弱く、地球重力の3分の1強。
重力が弱いということは、地球では何もしなくとも下半身に血液が行くが落ちて行かず、上半身に戻すのに力を使うはずの機能がマヒしていく。
何が起こるか? 筋力の減退、心肺機能の低下など…重りを付けたりトレーニングをしたりするとかそういう問題ではなく、血液そのものが軽くなる。
大概のSFだとここで人工重力を使うか、人体改造となるが、人体改造の場合はテラ・フォーミングとは呼ぶべきでは無い気がするが。
次の問題が大気。重力が弱いということは空気を押さえつける力もないということでオゾン層が無い。
空気が薄く酸素が少ないため呼吸できず、気温が低すぎて即死はしないだろうが2分と持たないだろう。
対応策としては、二酸化炭素を酸素にする植物を植える、天蓋を星全体にかける、密閉された空間を作ってその中に住むなど。
…密閉空間を作ったらテラフォーミングじゃねぇだろ。
また、太陽が遠すぎて寒いのも課題。
ここでの対応策としては人口太陽を作る、太陽光を反射させるミラーを作る、地下に住むなど。
…いや、地下に住んだらもっと寒いだろ。っつか地球化できてないし。
SF作品としての難しさはここに有って、重力制御と大気制御を完璧にやってしまい、ドラマ展開をすると地球となんら変わりなくなってしまう。
火星らしさを残しつつ、そこで生活する人間を描くことが難しく、故に作者毎に大きな違いが生まれてくれる。
グレイトな地名
アルカディア平原やシドニア地方などグレイトな地名が多い。
更に地球圏最大の山であるオリンポス山、クレーターの入り混じるカオス地形、7キロほどの溝の有るマリネリス渓谷など。
名前もさることながら、スケールがデカい。
大まかな理由としては地球より重力が軽いので、大きな山は崩れない。
かつ、プレートテクニクス(地球では地震の起きるメカニズム)が無いので、変動が起きたあとのリセットボタンが無い。
荒野と赤い空とふたつの月
荒野はロマンである。空が赤いのもロマンである。月がふたつあるのもロマンである。乾いた風に錆が混じる…。
事実を羅列しているだけで、なんか詩的でロマン。
月面よりもロマンに溢れる環境、それが火星。
いつものことながら、興味のない人には全く付いてこれないスタートをしてます当ブログ。
いや、っていうか、SF・ヒーロー・マンガ・野球・小説・家庭菜園と、全部の趣味がクリティカルなんて人居ませんからね。
というわけで、今回は火星に興味を持っていただくために火星の基礎知識とSFにおける火星のポジション解説。
続きからどうぞ。
なんで火星?
どうして水星や金星ではなく、火星にこんなに騒ぐのか?
水があるだけなら木星衛星のエウロパだってあるわけだし…じゃあ、火星の何がすごいのか?
まず、色々な意味で地球に近いため、人類の地球以外のフロンティアとして最も現実的であること。
そして、地球以外で最も生物が存在している可能性が高いこと。
地球外に生物が存在しているかどうか? 地球以外で生物は0か1か? 地球生物はこの広い宇宙で孤独な存在なのか?
もちろん、水が有るであろうとされる星は沢山ありますし、人類が知らないだけで水の有る星は山のようにあるでしょう。
しかし、現実的に人類が行ける範囲の星は限られていますし、火星は地球に距離の近い天体。
人類の技術で行けそうで行けないようで、そこがちょうど創作意欲をそそられる。
テラフォーミングって何よ?
遊戯王でフィールド魔法をサーチするカードとして有名なテラ・フォーミング。
元々はSF用語で、環境を地球化させることで人類の居住できる環境に改造することを指します。
で、その地球化の最も現実的な対象が火星。なぜか?
まず、自転周期が地球とほぼ同じということが挙げられます。つまりおおよそ24時間で1日が経過するので、人間という種族に対応しています。
ただしまあ、公転周期が686日…地球が365日なので、一年単位だとズレ込むわけですが。
ただし、質量と体積が少なすぎるため重力が弱く、地球重力の3分の1強。
重力が弱いということは、地球では何もしなくとも下半身に血液が行くが落ちて行かず、上半身に戻すのに力を使うはずの機能がマヒしていく。
何が起こるか? 筋力の減退、心肺機能の低下など…重りを付けたりトレーニングをしたりするとかそういう問題ではなく、血液そのものが軽くなる。
大概のSFだとここで人工重力を使うか、人体改造となるが、人体改造の場合はテラ・フォーミングとは呼ぶべきでは無い気がするが。
次の問題が大気。重力が弱いということは空気を押さえつける力もないということでオゾン層が無い。
空気が薄く酸素が少ないため呼吸できず、気温が低すぎて即死はしないだろうが2分と持たないだろう。
対応策としては、二酸化炭素を酸素にする植物を植える、天蓋を星全体にかける、密閉された空間を作ってその中に住むなど。
…密閉空間を作ったらテラフォーミングじゃねぇだろ。
また、太陽が遠すぎて寒いのも課題。
ここでの対応策としては人口太陽を作る、太陽光を反射させるミラーを作る、地下に住むなど。
…いや、地下に住んだらもっと寒いだろ。っつか地球化できてないし。
SF作品としての難しさはここに有って、重力制御と大気制御を完璧にやってしまい、ドラマ展開をすると地球となんら変わりなくなってしまう。
火星らしさを残しつつ、そこで生活する人間を描くことが難しく、故に作者毎に大きな違いが生まれてくれる。
グレイトな地名
アルカディア平原やシドニア地方などグレイトな地名が多い。
更に地球圏最大の山であるオリンポス山、クレーターの入り混じるカオス地形、7キロほどの溝の有るマリネリス渓谷など。
名前もさることながら、スケールがデカい。
大まかな理由としては地球より重力が軽いので、大きな山は崩れない。
かつ、プレートテクニクス(地球では地震の起きるメカニズム)が無いので、変動が起きたあとのリセットボタンが無い。
荒野と赤い空とふたつの月
荒野はロマンである。空が赤いのもロマンである。月がふたつあるのもロマンである。乾いた風に錆が混じる…。
事実を羅列しているだけで、なんか詩的でロマン。
月面よりもロマンに溢れる環境、それが火星。
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