【勇者なら】勇者王ガオガイガー【語れ!】
当ブログで何度も名前が出ているものの、ちゃんと考察していないので語ってみた。
勇者王ガオガイガーは1990年代のその後のアニメを変えた作品。
1960年代の鉄人28号が巨大ロボット同士の戦いを作り…。
1970年代のマジンガーZが人の乗る巨大ヒーローロボットを生み…。
1980年代のガンダムがロボット同士を通しての人間ドラマを明確化し…。
そして、1990年代にてエヴァンゲリオンとガオガイガーがロボットアニメを完成させた。
2000年代以降のロボットアニメも名作・佳作は存在していますが、このインパクトに相当するものは発生していない。
(独自研究)
何がどう凄いの?
一時期隆盛していたリアルとスーパーというありもしなかった垣根を再び破壊したこと。(考察はこちら)
この時期は子供向けの販促ヒーローロボットアニメとオタク向けリアルロボットアニメが多かったように思う。
…注釈すると、別にそれが問題ではない。それらにも名作は多い。
ガガガも内容としては毎回怪獣的ロボットが登場し、それをヒーローロボットが撃破するというプロット。
ここだけだと旧時代的なスーパーロボットなんですが、SF考証が上手くいっている。
なぜ怪獣ロボットは一話に一体しか出ないのか?
なぜ敵は同じ作戦を二度やらないのか?
なぜヒーローロボットを量産しないのか?
なぜ最初から必殺技を使わないのか?
なぜパイロットが軍人ではないのか?
…など。つまるところリアルロボットアニメがリアリティのために避ける道を、あえて正面から挑んでいる作品。
例えば、初代ガンダムには必殺技が無い。
だから必殺技を最初から使わないという矛盾点が発生していない。
これはボトムズやナデシコ、マクロスにエウレカセブンなどの名作リアルテイストなバトルシーンを用いるアニメでも統一。
リアルロボ的作品では、敵を弱くすることで複数体出したり、ヒーローロボの量産版を出したりする…だがしかし。
それは正しいのか?俺はまだトレーズと戦っている!
いや、もちろん、ザクはカッコいい。問答無用です。それは不動。アイラブザク。
だがしかし、それは敵や味方のロボットたちの神話性の消滅と人間性の発生を意味する。
ロボットそのものではなく、中の人間のドラマになってしまうし、一番強いのが主人公ではなくなってしまう。
なぜ怪獣ロボットは一話に一体しか出ないのか?
ガガガ的回答→ゾンダーメタルが貴重だし、作戦が成功すればそれ一体で事足りるから。
逃げてる回答→敵を弱くして何体も出す。(ロボットプロレスにはならない)
なぜ敵は同じ作戦を二度やらないのか?
ガガガ的回答→破られると分かっている。(毎回奇跡や偶然以外の方法で解決しているから)
逃げてる回答→作中で特に触らない。(地味にリアル系作品でも多い。ビグザムも類例。資源が足りない? ああそう)
なぜヒーローロボットを量産しないのか?
ガガガ的回答→Gストーンが限られているし、そもそもサイボーグが凱しかいない。量産できるヤツは量産している。
逃げてる回答→ロボットをヒーローではなくして量産する。(賛否両論)
なぜ最初から必殺技を使わないのか?
ガガガ的回答→相手も対策を毎回、別の対策をしてくる。(接近させない、核を隠すなど)。
逃げてる回答→必殺技を持たせない。(やっぱり俺は必殺技が欲しい)
なぜパイロットが軍人ではないのか?
ガガガ的回答→Gストーンのサイボーグは凱しかいない。
逃げてる回答→ぼくが一番上手くガンダムを使えるんだ…!
逃げている回答が悪いんじゃないんです。一長一短。
だがしかし、スーパー的なダイナミズムとリアル系のリアリティを兼ね備えられるならばそれが一番いい。
それを体現しているのがガオガイガー(とエヴァンゲリオン)。
惰性の話がほとんどなく、全ての話で敵が一撃必殺の作戦を用意し、毎回別の解決策を編み出していく。
一年間にわたってマンネリと戦いつつ、綿密にドラマメイクをする必要があり、考証が難しい。
可愛すぎるロボ
人格のある自律ロボットと人間が操縦するロボットが共演する。
バトルアニメではかなりレアで、あとはトランスフォーマーシリーズとマシンロボシリーズくらいしかない。
それらは大別するとスーパー系になるので、ヒロイズム溢れる展開で、ロボットたちが主人公のことを『隊長』とか呼ぶことは無い。
いや、もう、理由とか別にして竜兄弟が可愛すぎて人生がツライレベル。
トランスフォーマーシリーズの強いくせにドジッ子とかそういう要素をバトルアニメに持ち込むとか卑怯。
あぁああああああ! ゴルディがぁああ! マイクがああああ! カッコよくてカワイイ!
勇気ある人間
人間キャラもまた勇気溢れる展開。
まあ、人間キャラに関しては他のアニメと比較するのは無意味である。
どのアニメにも人間キャラはほぼ必ず出るわけで、それの好き好きに関してはその人の感性だし。
ただし、特記すべきは大河長官。
昔のレビューとか感想とかでよく見たのが『無責任に承認するだけオヤジ』みたいな評価。
この方々が見ているアニメは俺の見ているガオガイガーとは違うものなのか?とか本気で思っていた。
じゃあ、逆に長官が承認しないでグダグダやってて事態は好転してたのか?
迷っている間に町は破壊され、人命は危険に晒されているんだぞ? 他に方法は無い中でどうしろって言うんだ?
というか、そもそも大河長官を初め首脳陣は責任から逃げてもっと安全な所にだって行けたでしょう。
でも行かなかった。責任から逃げなかった。自分にしかできないことがGGGにあるから。それが勇気でなくてなんだというのか!?
GGGのメンバーは、軍隊でもないし逃げたってしょうがない場面で戦い続けていた。
画面に映らないGGGの裏方職員たちは漏れなく勇者なのである!
まあ離職した人間も居たとは思うが、それはそれ。逃げるのも勇気だと思うし。ウッシー辺りは逃げても良かったと思う。
大人になってから、逃げもしないで予算を引き出す銃後に徹していたメンバーが本当にすごいと思った。
そんな感じの良アニメ。オススメです。
勇者王ガオガイガーは1990年代のその後のアニメを変えた作品。
1960年代の鉄人28号が巨大ロボット同士の戦いを作り…。
1970年代のマジンガーZが人の乗る巨大ヒーローロボットを生み…。
1980年代のガンダムがロボット同士を通しての人間ドラマを明確化し…。
そして、1990年代にてエヴァンゲリオンとガオガイガーがロボットアニメを完成させた。
2000年代以降のロボットアニメも名作・佳作は存在していますが、このインパクトに相当するものは発生していない。
(独自研究)
何がどう凄いの?
一時期隆盛していたリアルとスーパーというありもしなかった垣根を再び破壊したこと。(考察はこちら)
この時期は子供向けの販促ヒーローロボットアニメとオタク向けリアルロボットアニメが多かったように思う。
…注釈すると、別にそれが問題ではない。それらにも名作は多い。
ガガガも内容としては毎回怪獣的ロボットが登場し、それをヒーローロボットが撃破するというプロット。
ここだけだと旧時代的なスーパーロボットなんですが、SF考証が上手くいっている。
なぜ怪獣ロボットは一話に一体しか出ないのか?
なぜ敵は同じ作戦を二度やらないのか?
なぜヒーローロボットを量産しないのか?
なぜ最初から必殺技を使わないのか?
なぜパイロットが軍人ではないのか?
…など。つまるところリアルロボットアニメがリアリティのために避ける道を、あえて正面から挑んでいる作品。
例えば、初代ガンダムには必殺技が無い。
だから必殺技を最初から使わないという矛盾点が発生していない。
これはボトムズやナデシコ、マクロスにエウレカセブンなどの名作リアルテイストなバトルシーンを用いるアニメでも統一。
リアルロボ的作品では、敵を弱くすることで複数体出したり、ヒーローロボの量産版を出したりする…だがしかし。
それは正しいのか?
いや、もちろん、ザクはカッコいい。問答無用です。それは不動。アイラブザク。
だがしかし、それは敵や味方のロボットたちの神話性の消滅と人間性の発生を意味する。
ロボットそのものではなく、中の人間のドラマになってしまうし、一番強いのが主人公ではなくなってしまう。
なぜ怪獣ロボットは一話に一体しか出ないのか?
ガガガ的回答→ゾンダーメタルが貴重だし、作戦が成功すればそれ一体で事足りるから。
逃げてる回答→敵を弱くして何体も出す。(ロボットプロレスにはならない)
なぜ敵は同じ作戦を二度やらないのか?
ガガガ的回答→破られると分かっている。(毎回奇跡や偶然以外の方法で解決しているから)
逃げてる回答→作中で特に触らない。(地味にリアル系作品でも多い。ビグザムも類例。資源が足りない? ああそう)
なぜヒーローロボットを量産しないのか?
ガガガ的回答→Gストーンが限られているし、そもそもサイボーグが凱しかいない。量産できるヤツは量産している。
逃げてる回答→ロボットをヒーローではなくして量産する。(賛否両論)
なぜ最初から必殺技を使わないのか?
ガガガ的回答→相手も対策を毎回、別の対策をしてくる。(接近させない、核を隠すなど)。
逃げてる回答→必殺技を持たせない。(やっぱり俺は必殺技が欲しい)
なぜパイロットが軍人ではないのか?
ガガガ的回答→Gストーンのサイボーグは凱しかいない。
逃げてる回答→ぼくが一番上手くガンダムを使えるんだ…!
逃げている回答が悪いんじゃないんです。一長一短。
だがしかし、スーパー的なダイナミズムとリアル系のリアリティを兼ね備えられるならばそれが一番いい。
それを体現しているのがガオガイガー(とエヴァンゲリオン)。
惰性の話がほとんどなく、全ての話で敵が一撃必殺の作戦を用意し、毎回別の解決策を編み出していく。
一年間にわたってマンネリと戦いつつ、綿密にドラマメイクをする必要があり、考証が難しい。
可愛すぎるロボ
人格のある自律ロボットと人間が操縦するロボットが共演する。
バトルアニメではかなりレアで、あとはトランスフォーマーシリーズとマシンロボシリーズくらいしかない。
それらは大別するとスーパー系になるので、ヒロイズム溢れる展開で、ロボットたちが主人公のことを『隊長』とか呼ぶことは無い。
いや、もう、理由とか別にして竜兄弟が可愛すぎて人生がツライレベル。
トランスフォーマーシリーズの強いくせにドジッ子とかそういう要素をバトルアニメに持ち込むとか卑怯。
あぁああああああ! ゴルディがぁああ! マイクがああああ! カッコよくてカワイイ!
勇気ある人間
人間キャラもまた勇気溢れる展開。
まあ、人間キャラに関しては他のアニメと比較するのは無意味である。
どのアニメにも人間キャラはほぼ必ず出るわけで、それの好き好きに関してはその人の感性だし。
ただし、特記すべきは大河長官。
昔のレビューとか感想とかでよく見たのが『無責任に承認するだけオヤジ』みたいな評価。
この方々が見ているアニメは俺の見ているガオガイガーとは違うものなのか?とか本気で思っていた。
じゃあ、逆に長官が承認しないでグダグダやってて事態は好転してたのか?
迷っている間に町は破壊され、人命は危険に晒されているんだぞ? 他に方法は無い中でどうしろって言うんだ?
というか、そもそも大河長官を初め首脳陣は責任から逃げてもっと安全な所にだって行けたでしょう。
でも行かなかった。責任から逃げなかった。自分にしかできないことがGGGにあるから。それが勇気でなくてなんだというのか!?
GGGのメンバーは、軍隊でもないし逃げたってしょうがない場面で戦い続けていた。
画面に映らないGGGの裏方職員たちは漏れなく勇者なのである!
まあ離職した人間も居たとは思うが、それはそれ。逃げるのも勇気だと思うし。ウッシー辺りは逃げても良かったと思う。
大人になってから、逃げもしないで予算を引き出す銃後に徹していたメンバーが本当にすごいと思った。
そんな感じの良アニメ。オススメです。
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