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永遠の僕たち 感想【総合:☆☆☆★★】

 映像:☆☆☆★★
 キャラ:☆☆☆☆★
 ストーリー:☆☆★★★
 俳優:☆☆☆★★
 総合:☆☆☆★★

 テレビでやったのを録画して観た映画。
 あらすじとしては、臨死体験のせいで第二次大戦時のカミカゼ隊員の幽霊が見えるようになった登校拒否少年が、末期がんの少女と出会い、イチャイチャする話。
 で、このカミカゼ隊員役に、スペックシリーズで主演していた加瀬亮が出ているが、この物語の真の主人公である。

 超能力者や幽霊が出ているが、バイオレンス要素はほとんどなく、アクション的な盛り上がりはゼロ。
 加えて、この作品のとにかくすごいところは、視聴者を泣かせに来ていないという所。
 信じられないが、作劇上、故意にやっていると思われる。


 まず、この作品はいい雰囲気作りをし、主人公とヒロインに立体感が有り、悩みとそれに比例する輝きが素晴らしい。
 映画という文化は究極的には視聴者を泣かせれば勝ちなのである。
 視聴者は泣いてしまった段階で感想には『泣ける映画』という最高峰の評価を下さなければならない。
 だがしかし、この作品はその機会をあえて放棄し、もっとも泣かせやすいシーンであるヒロインとの死別シーンを描かず、その前のイチャつくシーンで一笑いとして使ってしまう
 いやバカじゃないのこの監督。映画を売る気が無いのか? バカなの? ねえ、何考えてるの? 泣かせられたよ?

 つまり、この作品は泣かせることが目的ではないのだ。
 主人公とヒロイン、ふたりの青く若いふたりを見守る加瀬亮と、その彼の死後の生活を描く作品。
 加瀬亮さんのファンなら必見。そうでなくとも普通に良作。

 ただまあ、泣けるわけでも燃えるわけでもない。
 こう、大事な人に貰ったお土産のラスイチを食べるような、もどかしい感覚を味わう。
 何か特別なわけではないんだけど、それでも何か心に妙な感触が有る。そういう作品。
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

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ママチャリ日本一周するために仕事を辞める変人。
特撮・古マンガ好きの若いのに懐古という変人です。

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