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ダークシティ感想【総合:☆☆☆☆★】

 映像:☆☆☆☆★
 キャラ:☆☆☆★★
 ストーリー:☆☆☆☆★
 俳優:☆☆☆★★
 総合:☆☆☆☆★

 予備情報なくツタヤに行き、直観で借りてきた映画を観ています。今回はダークシティ
 記憶が無い男(CV大塚芳忠)が殺人事件の現場で目を覚ます。追跡するのは刑事以外にも謎の男たち。
 そしてずっと夜で一度も朝が来ない町、そのことに気付かない住民たち…。
 記憶の無い男、刑事、謎の男たち、精神科医、彼らがそれぞれに別の視点を持ち、ひとつの結末へ向かっていく。


 あからさまにおかしいシチュエーションだが、序盤からナレーションで『この物語は宇宙から来た侵略者の話である』と明示されるのが上手い。
 宇宙人とか侵略者と言われると胡散臭いしチープな作品なんじゃないの? と身構えてしまうが、最初に明示されると逆に興味が湧く。
 しかも、宇宙人と言っておきながら、連続殺人のミステリーモノっぽい滑り出し。
 これで中盤以降に宇宙人の話だと言われてしまうと、視聴者は犯人捜しをしてしまっている可能性が有るし、それは製作者の意図とは逸脱した予想である。
 (精神科医が犯人か? いやいや刑事が実は犯人で…とか)

 終始画面が真っ暗だったり、最初から町が増殖していたり、伏線どころか話の核心は最初からすべて明示している。
 超能力バトル、宇宙人、神がかったキャラ、記憶操作…陳腐でありきたりでどこにでもあるテーマで見事に調理している。
 1990年代SF映画の中でも屈指の作品と言っていい。オススメである。

 予想できる展開であるのは事実だが、ラストの映像表現は素晴らしい。
 まるごと作り出さずに海だけに留まるというのも想像力を駆り立てるし、記憶喪失の男がなぜ特別なのかも明かされないのでこの後の展開も視聴者の想像に委ねられる。
 新たな支配者として君臨するのか? 別のチューニング能力者が現れるのか? 侵略者が現れるのか…?

 『2』も作れそうな作品だが、大ヒットしなかったおかげでそれも制作されなかったようだ。
 というか、こういう作品は『2』を作るべきではないし、そういう意味でも大当たりである。

 クレームを付けるとすれば、刑事さんと子供の姿をした侵略者かな。
 恐らく、当初案ではもっと出番が有ったと思うんですけど、構想練り過ぎか何かで出番がカットされてしまったのかな、とか思た、
 『何かあるんだろう』と思ったまま、あっさりと離脱してしまったのが、勿体ないと感じた。
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

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特撮・古マンガ好きの若いのに懐古という変人です。

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