リーサル・ウェポン 感想【総合:☆☆☆★★】
映像:☆☆☆★★
キャラ:☆☆★★★
ストーリー:☆☆★★★
俳優:☆☆☆★★
総合:☆☆☆★★
録りためていた映画を観ています。今回はリーサル・ウェポン。
ある女がビルから飛び降りた。その事件にあたることになったふたりの刑事。
ひとりは飛び降りた女の父親と知り合いであり、この事件解決に全霊を尽くすダニー・グローヴァー演じるベテラン刑事。
もうひとりの刑事は、自殺志願者と噂されるメル・ギブソン演じる暴走刑事。ふたりは事件を追ううちに事件の裏にあるものに巻き込まれて行く…。
シナリオは有ってないようなもの。伏線や作戦もかなり大味で見ていてチープだと感じるシーンもかなり多い。
しかしながら、そもそもこの映画の最大の特徴は『バディヒーロー二人が銃をうちまくり、敵を殴りまくり、そして車が爆発しまくる』という一点。
リアリティなんて追及していたら銃撃戦なんてできはしないし、そういう意味では迫力あるシーンを撮影するためにシナリオを作る、という明確なテーマに従って作成されているように思う。
ただまあ、それでもやっぱりキャラクター作りが上手くいっているとは思えないんだなぁ。
メル・ギブソンとゲイリー・ビジーの殴り合いシーンは迫力有るんだが、反面、『どうして殴り合わなければいけないのか』の必然性がなくて共感できない。
映像作りは上手く行っていると思うのだが、そこに入り込むための状況設定が甘すぎる。
バディヒーローのアクション映画の大本にあるような作品ではあり、この作品を叩き台にして多くの名作が生み出されてしまっている。
映像は迫力はあるのだが、これを教科書にしてこれに並ぶ、あるいは超えるような映画は既に多く作られてしまっている。
記念碑として観るのはオススメだが、純粋に楽しむためだったら、正直『もっといい映画たくさんあるでしょ?』とは思ってしまう。
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