fc2ブログ

ニック・オブ・タイム 感想【総合:☆☆★★★】

 映像:☆☆☆★★
 キャラ:☆☆★★★
 ストーリー:☆☆★★★
 俳優:☆☆☆★★
 総合:☆☆★★★


 テレビで放送していた映画をチェックしてます。今回はニック・オブ・タイム
 空港でいきなり警官風の二人組に呼び止められた主人公とその娘は、理由も告げられないまま自動車に誘われる。
 そこでいきなり娘が人質に取られ、ひとりの人間を銃殺するように拳銃を渡される。
 娘を救うためには殺人を犯さなければならないのか? どうすることもできないのか? 主人公の戦いが始まる。

 プロットは面白そうで期待して観ていたのだが、すごく中身が無い作品。
 まず暗殺対象は在り来たりというか政治家で、誘拐した連中の行動がいちいち大雑把でイライラする。
 主人公が危機的状況で理性を失って暴走すれば、自分たちも主人公に殺されるし、暗殺計画ももちろん失敗する。
 てっきり、そこらへんのフォローが入るのかと思ったら何もなし。
 ぶっちゃけると、暗殺チームは主人公なんかに頼らずに自分たちの手で暗殺を実行すべきだったのだ
 普通はそれができない理由が有るのだが全くない、というか、むしろそれが余裕でできるということが作中でどんどん明示されていく。
 多分だけど、シナリオを書いた人間が『娘を人質に取られる状況で主人公を描こうぜ!』ということだけ考えて、あとは考証せずに終了してしまったんだと思われる。
 観ていて、お互いにバカすぎてヤキモキする。暗殺チームが『次は殺せよ!』とか再三話すのだが、観ている側としては『違うだろ!? お前が殺せよ!』とイライラする。

 んで、その計画を崩すために主人公が行掛りの人々に助けを求めるのだが、これも作戦というより、行き当たりばったり。
 知力と知力のぶつかり合いとか騙しあいではなく、アドリブと勢いだけで進行してしまい、緊迫感というよりバカバカしい。
 キャラクターたちが全般的にノープランすぎるのだ。主人公を助けてくれた男ぐらいか? 機転らしい機転を見せるのは。

 ただの通行人が政治家を暗殺するというのはもちろん困難であり、それを解決するために優秀すぎる暗殺チームを用意してしまい、結果として通行人が要らなくなったことに脚本家が気付かなかった残念な映画。
関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

84g

Author:84g
ママチャリ日本一周するために仕事を辞める変人。
特撮・古マンガ好きの若いのに懐古という変人です。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ツイッター
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター
QRコード
QR
月別アーカイブ