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不思議惑星キン・ザ・ザ 感想【総合:☆☆☆★★】


 映像:☆☆☆☆★
 キャラ:☆☆☆★★
 ストーリー:☆☆★★★
 俳優:☆☆☆★★
 総合:☆☆☆★★

 近所の映画館でやっていたので観てきました。今回の映画はキン・ザ・ザ
 奥さんにマカロニとパンを買って来いと言われた主人公だが、町中でひとりの学生に呼び止められる。
 『あそこの人が宇宙から来たと云っている』とのことで、一緒に声を掛けて欲しいと云うのだ。
 そしてその自称宇宙人の持っている機械を触ると、未知のキン・ザ・ザ星雲に瞬間移動してしまった。
 学生と主人公は、奇妙な惑星から地球に戻るべく、加速装置や瞬間移動装置を手に入れるべく、偶然持っていたバイオリンやマッチを駆使して地球に戻ることができるのか!?




 クーーーっっ!

 マーマァアアーーー! マァーマァァアアアアアアッッ! 暖かい上着が無いんだよーっ!
 (ボォォォエエア)


 クゥウウウウウウーーーーーーーーッッッ!


 いやぁ、面白かったです。元々は30年前にソ連で制作された映画で、今回はデジタルリマスターされて放送です。
 上でいきなりトチ狂ってますが、作中で実際に使われているセリフです。作中のセリフの3割ぐらいは『クー』と『キュー』だけです
 ロシア語だからではありません、キンザザ星雲で用いられている挨拶です。
 やり方は簡単。最初に『クー』と云ってから中腰になり、自分の両頬を叩いてから両腕を拓いて、もう一度『クーっ!』、これだけです。
 二時間超の作中で、多分、200回以上云ってる。数えているわけじゃありませんが、多分、それくらい云ってる。

 それにしても、カオスすぎる。
 まず、主人公が宇宙に行っても悪を倒したり、弱きを助けるわけでもなく、とにかく地球に帰ろうとするだけ。
 普通、SFで他の星に行ったら助けてくれる美女とかイケメンが登場するかと思いきや、出てくるのは汚いおっさん二人組。
 異星に行ったのがオッサンと学生なのに、それとオッサンふたりで四人チームを組むって、映像としてこれで良いのか?
 しかも、ガンアクションや知恵のぶつかり合いではなく、交渉は主に物々交換でなぜかこの世界ではマッチが貴重品であり、喫煙者だった主人公がこれを交渉のキーにする。
 なんと宇宙移動用の加速装置がマッチ一本で購入できるらしい。オイオイどういう通貨単位なんだよ。
 そして更に驚くべきことに、マッチを多く持っていると高い地位を得られるというのはお金と一緒なのだが、高い地位が得られると赤や黄色のステテコを履けるようになるという謎のステイタスシステム
 意味が分かりませんよね? 安心してください、ちゃんと見たはずなのに俺にもわかりません。
 結局、なんでマッチをそんな大事な価値基準にしているのかも明かされない…というか、結局奇術師がなんだったのかとか、唐突に出てきたサボテン人間の設定とか、唐突にタイムリープ設定まで追加されるというカオスっぷり。
 次々と設定が登場するものの、そのどれにも満足な説明が無く、気を抜くと即座に置いてきぼりにされるハイスピードなのにやたらにシュールな世界観。
 そして原題はただのキン・ザ・ザなのだが、邦題で付いている『不思議“惑星”』ではあるが、惑星の名前はプリュクであって、キン・ザ・ザは星雲の名前なんだなぁ。
 (この適当な感じがなんとも言えず昭和B級っぽくて84gは大好きである)

 当時のソビエトというと世界均衡におけるアメリカと天秤に掛けられるような存在であり、こんなコミカルな映画作っている場合じゃないと思うのだが。
 ただ、作中でたびたび理不尽に虐げられる人々が登場したり、主人公たちが友情や正義に燃えても、それが中途半端な形で実現するなど、どことなく社会的なメッセージも汲み取れる。
 心が読み取りあえるはずなのに騙し、騙されるなど、設定ミスなのか、何かのメッセージなのか、既に判読することはできないが、とにかく超現実的な映像は、一見の価値あり。
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テーマ : 映画レビュー
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ママチャリ日本一周するために仕事を辞める変人。
特撮・古マンガ好きの若いのに懐古という変人です。

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