ヴィジット 感想【総合:☆☆☆★★】
映像:☆☆☆★★
キャラ:☆☆☆★★
ストーリー:☆☆☆★★
俳優:☆☆☆☆★
総合:☆☆☆★★
アマゾンプライムで配信していた映画を観てます。今回の映画はヴィジット。
母親が駆け落ちして絶縁状態だった祖父母の家にティーンの姉弟が一週間尋ねる。
姉弟はその間の様子をドキュメンタリーの自主製作映画を作ろうとする。
初対面とは思えないほど気さくに接してくれる祖父母だが、いささか奇妙な秘密があるようだった。
加齢による体調変化だと判断していたが、それは恐ろしい一週間の始まりだった。
狂人を描いているが、それを支える冷静さが監督の中に足りなかった映画。
POV方式映画だが、姉と弟がそれぞれカメラを持つため、普通の映像作りに近い。
冷静に状況を考えると普通はこんなやりとりまで撮影しないよな、というようなシーンも多く撮影されており、不自然と云えば不自然だが、まあ子供のやることだし。
それでも主人公たちが無力な子供たちというのは恐怖をあおるし、オーブンの描写など“なんでもないけど怖いシーン”が描けているのは印象的だった。
鬼ごっこのシーンや、凍り付いて動けなくなってしまう弟のシーンも個人的に目を引かれた。
ただ、この作品のクリーチャーの秘密を姉弟が知るのは大分後なのだが、偶然が重なってその秘密が中々バレない。
まー、クリーチャーも知能犯というわけではないので、運任せの犯行でも矛盾ではないが、上手い作劇とは感じなかった。
イカれた人間だから宇宙から来たと発言するなど分かりやすくはあるが安易な割りに、クリーチャーと祖父母の関係性が良く分からず、説明不足気味にも感じた。
ラストシーンも死人が出てて、そのオチというのは違和感が有ったし、上質な映画というには無理がある。
見るべきところはあるにはあるが、雑さというか、練られていない点は多々見受けられる映画。凡作。
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